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 エピジェネティクス(Epigentics)とは遺伝子の塩基配列によらずに遺伝あるいは細胞分裂後に継承される情報をあつかう学問のことです。このような情報はA, G, C, Tの塩基の配列情報が表の遺伝コードであるとすれば、いわば隠れた裏のコードというべきものです。この裏コードは主に遺伝子のスイッチの制御、つまり遺伝子が働く(ON)か働かないか(OFF)ということをつかさどっています(遺伝子発現制御)。そのため遺伝子の塩基配列がまったく同じ細胞や個体であっても、表現型がまったく異なるといったことが起こります。例えば1匹の三毛猫で黒色と茶色の斑点が混在するのは塩基配列が同じでも細胞によって表現型が異なる良い例です。また一卵性双生児やクローン動物の表現型が実際はまったく同じではないのは塩基配列が同じ固体でも表現型が異なる例です。

 遺伝子のスイッチを制御する裏コードの分子的実態はDNAのメチル化やヒストンの修飾(アセチル化やメチル化)です。DNAのメチル化は遺伝子をOFFにしヒストンのアセチル化はスイッチをONにします。
 エピジェネティクスのおもしろいところはDNAのメチル化やヒストンの修飾が環境によって変化することです。例えば子育ての時間が長い母ラットに育てられた子ラットはストレスに強くなり、逆に子育て時間が短い母ラットに育てられた子ラットはストレスに弱くなることが知られています。これは母親の世話する時間が短いと子供の海馬の糖質コルチコイド受容体遺伝子がメチル化され働かなくなるためであることがわかっています。
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