インスリン分泌を抑えるmicroRNAの論文が公開されました。

マイクロRNA miR-184はグルタミン輸送体Slc25a22の抑制をとおしてインスリン分泌を抑制する

マイクロRNA は相補的なターゲットmRNAを抑制する小分子RNAである。そのひとつであるmiR-184は膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞の局在し、ヒトにおいてその量はインスリンの分泌と逆相関することが知られている。今回我々は、miR-184がインスリンの分泌を抑えることを発見した。またこの抑制はミトコンドリアに存在するグルタミン輸送体Slc25a22の抑制することによることを見いだした。Slc25a22は細胞質にグルタミン酸を増やすことによりインスリンの分泌を促進すると考えられている。こん回の発見はインスリン分泌のメカニズムのいったんを解明するとともに、糖尿病発症機構の解明につながる。

論文のリンク   世界糖尿病Dayでの紹介記事