実験医学2014年7月号 Vol.32 No.11 『ゲノム編集法の新常識!CRISPR/Casが生命科学を加速する』(企画/畑田)が6月18日に発行されました。
《企画者の言葉》
近年,次世代型の遺伝子改変技術として「ゲノム編集」が注目を集めている。そのようななか2013年春,CRISPR/Casという(1)迅速・簡便に,(2)複数の遺伝子を同時にノックアウトできるゲノム編集技術が開発された.この技術を用いると複数の遺伝子が破壊されたノックアウトマウスが最短1カ月で作製できる.そのためTALENなど従来のゲノム編集技術と比較しメリットの多い技術として,発表後1年にも満たないうちに爆発的な広がりをみせている.まさに,あらゆるモデル生物を酵母のように扱った遺伝学が可能な時代が到来したと言えよう.本特集では,最先端のノウハウをお持ちの先生方のご協力のもと,このような現状と展望についてご執筆いただいた.
(本誌特集概論より抜粋)
定価(本体2,000円+税),137頁,B5判,ISBN978-4-7581-0129-5
⇒ http://www.yodosha.co.jp/es/9784758101295/?ad=ymn
《 特集の目次 》
◇概論─医学・生物学の研究スタイルがかわる!
◇CRISPR/Casシステムにおける標的認識とオフターゲット効果
◇多能性幹細胞のCRISPR/Casゲノム編集がもたらす可能性
◇マウスのゲノム編集がもたらす可能性
◇ラットにおけるゲノム編集技術革命
◇ゼブラフィッシュにおけるゲノム編集と生命科学への応用
◇CRISPR/Casを用いた遺伝子治療への展望
◇CRISPR/Casのゲノム編集以外への応用
◇[技術解説]CRISPR/Casによるゲノム編集の実際